包茎とは
包茎とは包皮が亀頭部を覆っている状態のことをさします。幼少期には誰でも包茎ですが、思春期になるに従い、ペニスが成長すると、相対的に包皮が後退して、常に亀頭部が露出した状態になります。しかし、成長しても亀頭部が露出していない人が日本人には多く見られるようです。
包茎の種類
- 1.真性包茎
- 包皮の入口が狭く、完全に皮がかぶっていて自分でむこうとしても亀頭部が露出できない状態です。包皮炎など感染の危険性もあり、時期をみて手術をお勧めします。
- 2.嵌頓包茎
- 狭い包皮の入口を無理にむくと、亀頭部がしめつけられ、もとに戻せずに襟巻状に腫れあがった状態です。緊急で用手的に整復しますが、できない場合は手術が必要です。
- 3.仮性包茎
- 普段は亀頭部に包皮がかぶっていますが、勃起すると皮がむけて亀頭部が露出するか、容易に亀頭部を露出できる状態です。絶対的な手術適応はありませんが、見た目の問題、性病の予防、より衛生的な状態を気にされる方には手術をお勧めします。
手術方法と合併症
ペニスの根元に局所麻酔をした後、余剰の包皮を切除します。出血部位を止血した後、切除断端の皮膚を縫合します。
術後1~2週間は一時的に縫合部周辺が腫れることが多いです。当院は美容整形的な手術はしませんので、術後の仕上がりはご本人のイメージ通りにはいかないかもしれません。術後創部感染、出血(止血の見込みがなければ再手術)、ひきつれ、創部離開などの可能性があります。
また、麻酔薬による副作用(アレルギー反応、痙攣、血圧低下など)も皆無ではありません。
術後の注意事項
- 1.術後1週間は、激しい運動や自転車などは控えてください。肉体労働でなければ、当日からお仕事は可能です。
- 2.術後数日は包帯を巻いていただきます。術後3日は体をふくだけ(洗髪は可)、4日目からシャワー浴が可能です。
- 3.術後1週間はアルコールは控えてください。
- 4.再出血の危険性があるため、術後1ヶ月は性交渉や自慰は控えてください。
- 5.何か異常に気付かれましたら、ご連絡またはご来院ください。
手術費用
【初診時】
初診料、術前検査 10,000円 【手術日以降】
手術費用、投薬、術後処置込み 80,000円